2017年度 住宅基礎・地盤プロ養成講座―調査・設計施工の総合技術力を身につける―
住宅(小規模建築物)地盤技術者の理想形は、地盤調査から補強工事設計施工にいたるまでオールラウンドな技術力を保有していることですが、その対象者は極めて少ないのではないでしょうか。例えば、構造設計事務所や建築確認機関から技術的な問い合わせがあったときに、自信をもって対応できる担当者はどれほどいることでしょう。
本講座は、地盤会社やハウスビルダー、設計事務所で住宅地盤業務に携わっている方の中で、さらに上を目指したい次のような方向けの講座です。
- 調査担当者が設計施工について、設計施工担当者が地盤調査について学びたい
- 基礎知識は有しているが、さらに深く調査及び設計施工を学びたい
- 組織の中で地盤のオールラウンド技術者としての役割を果たしたい
- NPO住品協の主任技士または地盤品質判定士、技術士を目指して勉強したい
小規模建築物といえども、地盤の技術者として必要な知識は多岐にわたります。調査においては、SWS試験だけでなく標準貫入試験など他の調査法や土質試験、支持力や沈下の検討、さらには液状化の知識が必要でしょう。設計施工において、過去には表層改良、柱状改良、小口径鋼管の3工法が大半でしたが、現在では幾多の工法が存在します。自社取り扱い工法だけでなく他の工法の支持力機構および設計施工上のメリット・デメリットも知る必要があります。また昨今では施工管理のさらなる確実性も求められています。
本講座は地盤技術の本質となる土質力学を始めとして1年間で7回開催し、講義だけでなく演習により実践力を身につけ、全講座終了時には「住宅地盤のプロ」と呼べる技術者になっていることを目指します。もちろん講座だけで知識が身に付くものではなく日常の研鑚が必要となりますが、住宅地盤の安全・安心に寄与できる技術者になるためにご参加を検討いただければ幸いです。
会場 |
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東京八重洲ホール(東京都中央区日本橋3-4-13) TEL 03-3201-3631 |
主催 |
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(株)総合土木研究所・(株)設計室ソイル |
後援 |
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(一社)地盤優良事業者連合会 |
受講料 |
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テキスト | : | 当日説明に使用するパワーポイント資料 |
◆講座スケジュール
第1回
2017年6月7日(水) |
ガイダンス
小規模建築物基礎設計のための地盤調査と地盤評価【その1】 |
達成目標 | 地盤調査の概要と土質力学の基礎知識を習得する. |
講義内容 |
- 講座開設の概要説明
- 資料調査,地盤調査の分類と見方
- 土質力学の基礎知識(土の構造,土圧,強度,透水)
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演習内容 | 土質力学演習とアンケート |
第2回
2017年7月5日(水) |
小規模建築物基礎設計のための地盤調査と地盤評価【その2】 |
達成目標 |
地盤調査の概要と地盤補強の必要性の判断を習得する. |
講義内容 |
- 地盤調査の分類と見方
- 地盤調査結果の評価方法と留意点
- 土質力学の基礎知識(圧密,変形)
- 地盤補強の必要性の判定方法
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演習内容 |
土質力学と地盤調査の評価に関する演習 |
第3回
2017年9月6日(水) |
表層改良工法と直接基礎の計画・設計 |
達成目標 |
表層改良工法と直接基礎の設計法を習得する. |
講義内容 |
- 直接基礎の支持力計算と沈下計算方法
- 直接基礎の応力照査方法
- 表層改良設計方法
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演習内容 |
直接基礎設計演習 |
第4回
2017年11月8日(水) |
杭状地盤補強工法と複合地盤補強工法の計画と設計 |
達成目標 |
杭状地盤、複合地盤の工法原理と設計法を習得する. |
講義内容 |
- 工法分類と原理、設計方法
- 杭の支持力計算と沈下計算方法
- 杭状補強時の基礎の応力照査方法
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演習内容 |
杭状地盤・複合地盤補強工法の設計演習 |
第5回
2018年1月17日(水) |
液状化予測と対策 |
達成目標 |
液状化のメカニズム,液状化判定・対策選定方法を習得する. |
講義内容 |
- 液状化のメカニズム
- 液状化判定法
- 液状化対策選定方法
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演習内容 |
液状化判定と対策工法の設計演習 |
第6回
2018年2月14日(水) |
擁壁及び擁壁近傍に建つ建物の計画と設計 |
達成目標 |
擁壁の安定計算と擁壁近傍の建物基礎設計法を習得する. |
講義内容 |
- 擁壁の安定計算方法
- 擁壁下部地盤の改良設計法
- 擁壁近傍に建つ建物の基礎設計法(地盤補強計画含む)
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演習内容 |
擁壁の安定計算演習と擁壁近傍に建つ建物の基礎設計演習 |
第7回
2018年3月14日(水) |
技術説明文(レポート)の書き方 基調講演 |
達成目標 |
技術説明文や記述問題(資格試験)の書き方を習得する. |
講義内容 |
- 過去の資格試験(記述問題)のポイント解説
- 地盤判定など説明文書の書き方
- 基調講演
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演習内容 |
記述問題演習 |
※この講座は地盤工学会CPDプログラムとして認定されています。
教育分野 |
共通 |
活動内容 |
T-講習会・研修会・講演会・シンポジウムへの参加
102-講習会、講演会、研修会等への参加 |
単位 |
3.5 (数量:3.5時間)
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(備考)
- 講義は設計法を主体として進めますが,施工法(管理)も含めて理解してもらいます。
- 演習は,筆記の他,パソコンを用いた計算も予定しております。
- 一週間前に予習用としてEメールで問題をお送りしています。
◆タイムスケジュール
時間割 |
内容 |
13:15〜15:05 |
講義:達成目標の周知・技術解説 |
15:05〜15:15 |
休憩 |
15:15〜16:15 |
演習:講義内容に沿った実践的演習 |
16:15〜16:45 |
演習解説:演習内容(解答)に対する解説 |
16:45〜17:00 |
質問 |
◆講師陣プロフィール
【真島 正人】 |
(株)設計室ソイル 代表取締役会長
NPO住宅地盤品質協会 副理事長
国土交通省委託/中央建設工事紛争審査会 特別委員
関東学院大学工学部建築学科 非常勤講師
博士(工学)、技術士(土質及び基礎)、一級建築士 |
【高田 徹】 |
(株)設計室ソイル 代表取締役社長
博士(工学)、技術士(土質及び基礎)、地盤品質判定士、一級土木施工管理技士 |
【長坂 光泰】 |
(株)設計室ソイル 設計課長
一級建築士、一級建築施工管理技士、地盤品質判定士、住宅地盤主任技士 |
参加申込み要領
対象者 |
どなたでも結構ですが、NPO住品協技士資格程度の知識を有していることを前提とした「住宅地盤主任技士」、「地盤品質判定士」「技術士」の資格取得を目指す技術者向けの実践講座です。 |
受講料 |
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開催場所 |
東京八重洲ホール(東京都中央区日本橋3-4-13) |
テキスト |
当日説明に使用するパワーポイント資料 |
申込み方法 |
(1) |
プロ養成講座参加申込フォームにご記入の上、必要事項にチェックし、お申込下さい。
また、FAX、ホームページ、E-mailのいずれでもお受けしています。
折り返し聴講券をお送りします。領収書をご希望の場合は、入金確認後お送りします。 |
(2) |
送金の方法 送金の方法は郵便振替、現金書留、銀行振込のいずれでも結構です。 |
(3) |
郵便振替口座と振込銀行 (この場合も申込書はお送りください。振込手数料は差し引かないで下さい。)
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| 郵便振替口座 | | | 00110-3-119965 |
| みずほ銀行 | 本郷支店 | 普通預金 | No.522867 |
| 三井住友銀行 | 上野支店 | 普通預金 | No.7473207 |
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(4) | 現金書留の場合 現金書留の場合は以下の住所に送付して下さい。
| 〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-12 湯島ハイタウンB-222
株式会社 総合土木研究所 |
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(5) | 払い戻し 参加料の払戻しは致しません。ただし出席者の交替は自由です。 |
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会場案内 |
東京八重洲ホール 東京都中央区日本橋3丁目4番13号 TEL 03-3201-3631 |
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東京駅寄りに「東京建物八重洲ホール」があります。名称が類似しておりますので、お間違えない様ご注意下さい。 |
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