2025年9月号特 集 進化する建設機械施工 総括編集 小宅・三反畑 各委員 ![]() |
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巻頭言 | 建設施工と建設機械のこれから | 建山 和由 |
総 説 | 建設施工の自動化 | 中根 亨 |
総 説 | 基礎工事用機械の最近の動向 | 越田 健・田中 祐介・磯貝 隆明・高萩 啓生・沢井 秋司 |
各 論 | 建設機械施工における自動化技術の現状と課題 | 橋本 毅 |
各 論 | 能登復興事業における遠隔操作型建設機械による復旧迅速化 | 渡邊 俊彦 |
各 論 | 建設機械におけるカーボンニュートラルの取組みと課題 | 福田 雅幸 |
報 文 | 建設機械の自動運転を核とした自動化施工システムA4CSEL® | 三浦 悟 |
報 文 | 自動建機の協調制御システム「T-iCraft」 | 中野 正晴・若山 真則・丸山 修・中尾 勇貴 |
報 文 | 土工事を自動化する統合施工管理システム | 岡本 邦宏・西 彰一・松崎 晃 |
報 文 | 自動運転ショベルの複数台同時稼働・管理による省人化技術 | 武石 学・藤原 翔・野田 大輔 |
報 文 | 施工システムからの作業指示に基づいて動作する自律型油圧ショベル | 井村 進也 |
報 文 | ニューマチックケーソン自動掘削システムの現場実証事例 | 橘 伸一・照井 太一・石川貴一朗・大前 伸友 |
報 文 | ニューマチックケーソンの自動掘削と拠点間遠隔掘削の施工事例 | 根岸 直人・中川 大地・松村 将希・倉知 禎直 |
報 文 | 次世代ボーリングマシン―自動化で技術の伝承を補完― | 奈須 徹夫 |
報 文 | 斜面安全掘削工法(SSD工法)の工法概要と施工事例 | 土井 福義・種岡 義広 |
報 文 | 「脱人力施工」へ向けての高速道路盛土ののり肩舗装構造変更とのり面吹付ロボットの利活用 | 照内 雪絵・稲垣 太浩・龍田 崇・平田 智彦・鬼頭 剛・石垣 幸整 |
報 文 | ボーリング時の無線遠隔操作式ドリルロッド着脱機『RHSシリーズ』 | 奥津健太郎 |
報 文 | ダンプの運土情報自動記録システムの構築 | 大貫奈々美 |
報 文 | 砂質土における油圧ショベルの掘削動作による地盤強度推定技術 | 島津 泰彦・関塚 良太・小岩井一茂・遠藤 大輔・橋本 毅 |
報 文 | 人工知能技術による地盤改良に必要な土質定数の推定 | 秋本 哲平・江守 辰哉 |
報 文 | ICT対応型水中バックホウによるリモートオペレーション | 山岸 雅 |
報 文 | ニューマチックケーソン工法におけるコンプレッサ電力使用量の削減と省力化 | 佐藤 剛・中川 大地 |
報 文 | 電動小型杭打ち機の現場施工結果 | 平山 勇治・堀切 節・磯貝 隆明 |
報 文 | 軽油代替燃料の利用促進に向けた燃料調達・建機運用に関する現場実証実験 | 勝二 理智・山本 巌・川端 裕司・佐々木 稔・松林 威寿 |
報 文 | 建設機械のCO2削減に向けた水素アシスト技術 | 戸田 泰彰・石渡 寛之・中武 靖仁・山口 利治 |
コラム | 町中小規模工事でも建設改革を | 建山 和由 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第117回 | 森 麻里子 |
〈編集趣旨〉
前回特集「最近の基礎工事機械・土工機械」(2019年2月号)から6年が経過し,この間に建設現場では,生産性向上,労働力不足への対応,カーボンニュートラルの実現といった多くの課題が一層深刻化してきました。
これらの課題解決に向けて,建設機械施工は自動化・自律化・遠隔化といった技術革新を遂げつつあり,施工プロセス全体を大きく変えようとしています。国土交通省の「DXアクションプラン2」(2023)や「i-Construction2.0」(2024)は,これらの技術革新をさらに加速させる契機となっており,建設機械施工の関連基準や安全対策の整備も進められています。また,電動建機の導入を促す「GX建設機械認定制度」(2023)も始まり,現場でのカーボンニュートラル実装も本格化しています。
本特集では,土工機械・基礎工事機械における遠隔操作,自動化・自律化,脱炭素化に焦点を当て,最新の動向,技術開発,施工事例を通じて,建設機械施工の方向性を展望します。(小宅知行・三反畑勇)