株式会社総合土木研究所

2019年5月号

特 集

東名全通50年~ダブルネットワークの完成へ~

総括編集 横田 聖哉 委員

グラビア 東名高速道路全線開通50周年~ダブルネットワークの完成へ~
巻頭言 東名高速道路の全通50周年にあたって 源島 良一
総説 東名高速道路が果たしてきた役割 松井 保幸
各論 東名高速道路のリニューアルプロジェクト 湯川 保之
各論 新東名高速道路厚木南IC~御殿場JCTの建設概要 前川 利聡
各論 東名高速道路の土工技術 三嶋 信雄
各論 東名高速道路ののり面技術 奥園 誠之
各論 東名高速道路の軟弱地盤技術 栗原 則夫
各論 東名から新東名高速道路の橋梁技術 長田 光司
報文 日本坂トンネル火災事故とその後の対応 山崎 哲也
報文 駿河湾地震による牧之原地区盛土崩壊 岩吹 啓史
報文 東名本宿地区旧タイプアンカーの健全性評価とその対応 山崎 充・中井 義政
報文 供用50年を迎えた切土のり面の風化の実態と安定度評価 永田 政司・藤原 優・菊本 統
報文 東名・新東名高速道路におけるスマートICの整備状況 松枝 真吾
報文 東名高速道路日本平久能山スマートインターチェンジの施工状況 桐ヶ谷 大
報文 東名高速道路鮎沢地区土石流災害対策 中島 康介・中島 賢治・坪井 俊吾・池田 達哉
報文 横浜環状北西線東名高速道路接続部における橋脚基礎の設計・施工 前川 敦
報文 大和トンネル拡幅工事 中 俊喜
報文 由比海岸越波対策 坂田 明義・野口 哲史
報文 新東名高速道路伊勢原JCT工事 横山 泰之
報文 地下水保全を考慮した新東名高速道路羽根トンネル施工 山邉 恵太
報文 新東名高速道路秦野インターチェンジにおける関東ロームを用いた盛土の設計・施工 西田 匡志
報文 新東名高速道路河内川橋(仮称)の基礎構造における合理化施工 萩原 直樹
報文 新東名高速道路川西工事-砕石場跡地での高盛土工事- 唐澤 剛
報文 特殊地山(スコリア)での土工・トンネル工事 丸山 大輔
報文 新東名高速道路御殿場ジャンクションの溶岩層でのケーシングロック対策 山田 浩之
報文 新東名切土のり面の動態観測によるリスク管理 渡邊 哲也
報文 新東名高速道路高盛土・大規模盛土への挑戦 中村 洋丈
連載企画 けんせつ小町便り 第41回 高畠智佳子
TOPIC LP―LiC,LP―SoC工法ワークショップ開催/木材活用地盤対策研究会
読者アンケート

〈編集趣旨〉

東名高速道路(以下「東名」)は1969年5月26日に大井松田~御殿場間26kmが開通し,東京から小牧までの347kmが全線開通した。東名の事業費は約3,400億円で,そのうち約3割は世界銀行からの融資で建設された。東名が通過する1都3県(42市町)は,日本の人口の約3割が居住し,国内総生産の約3割を占めるなど,経済活動の多くを担っている。また,東名の一日の交通量は約41万台(2017年)と全国でも有数の重交通路線となっている。
 一方,東名の慢性的な渋滞対策および災害時のリダンダンシーの確保などを期待して新東名高速道路の建設がすすめられている。2012年には静岡県で初の開通を迎え,2016年に愛知県でも開通し,現在は最後の御殿場JCTから伊勢原JCTまでの区間が工事の最盛期を迎えつつある。
 本特集号では,全通から50年を迎えた東名が多の困難を乗り越え,今日まで果たした社会的・技術的な役割について改めて振り返るとともに,現在展開されているリニューアル工事および新東名建設区間における工事事例について紹介する。

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